ロードバイクのチェーンとチェーンリング交換、清掃手順の確認

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宮古島トライアスロンが終わって、自宅で自転車を受け取った。レース後は離島観光してきたので、開梱するのは一週間ぶり。現地ではクリーニングせずに送ったので、海水や汗がついたまま。パーツが相当劣化してしまったように思う。

伸びたチェーンを交換

先日ショップで後輪のクイックリリースを交換してもらった際、サビが気になるチェーンも見てもらった。外側から見る限り劣化はそれほどでもないが、内部のサビは目視できない。それよりもチェーンが伸びきっていて、すぐに交換した方がよいとアドバイスを受けた。

チェーン交換のタイミングは走行距離でいうと4~5,000キロといわれている。ロードバイクを購入してから5年、すでに2万キロは走った計算で、想定範囲をとっくにオーバーしていた。

最近、変速が一発で決まらなかったり、変にチェーンが空回りする現象が増えていた。原因はこれだったのかもしれない。

チェーン交換前

チェーン交換前

ロードバイクのチェーン交換

チェーン交換後

交換前後の写真を見比べても、コマの間隔はそれほど変わったように見えない。しかしチェーンに専用工具を当てると、すでに1%以上伸びて危険な範囲だった。さすがに1%という違いを目で見て判断するのは難しい。

安い物なら100円台から手に入るチェーンチェッカー。こまめにメンテナンスしたい人は、一本そろえておいても損はない。

5700系105の10速チェーンは在庫切れ

現在付いている5700系105のチェーンは特に不満がなかった。しかし現行の5800系105コンポは11速になってしまい、旧型10速チェーンは在庫がない。

DURA-ACEの10速チェーンはあったが、「今のコンディションでは真価を発揮できない」という店長のコメント。そこで身の丈にあったTIAGRAチェーンに交換してもらった。こちらはまだ10速なので、5700系105と適合する。

CN-HG54チェーン

パッケージを見ると、型番CN-HG54でMTB用の”DEORE”と書いてある。10速TIAGRAや105はなぜかこれが適応するらしい。

コンポーネントの世代が変わって変速段数が多くなると、新製品はまったく合わなくなる。今後は段数が同じ、下位グレードのパーツに交換していく流れになりそうだ。

チェーンリング交換(アウターのみ)

多少チェーンが伸びても、タイヤやチューブのように致命的な事故にはならないと思っていた。しかし伸びたチェーンで乗り続けると、スプロケットやチェーンリングの摩耗が進んでしまうらしい。

スプロケットはすでに一度交換済み(105からアルテグラにグレードアップ)。今回はチェーンリングも寿命ということで、旧105の同型に交換してもらった。インナー側は使用頻度が少ないのか、まだ使えそうだった。

105のチェーンリング

交換したのは型番FC-5750-Lのコンパクトクランク用PCD110mm、歯数50T、ブラック色の同一品が入手できた。こちらはまだネットの通販でも流通している。

チェーンリングの交換手順を見させてもらった。インナー側にナットをはめて、5か所をボルトで締める単純な仕組みになっている。

アウター側のチェーンリングは、インナー側に5個所のナットをはめてボルトで締める仕組み。これではナットが落ちやすく不安定なので、新型はクランク側に裏からネジでとめるらしい。確かに5800系の105は表側にネジが見えず、上位コンポと同じすっきりした外観になっている。

シマノ105のクランク

交換ついでにシフトワイヤーの調整もしてもらった。ペダルを回しただけではいまいち効果を実感できないが、変速は劇的にスムーズになった。坂の前後でギアを変えることに、まったくストレスを感じなくなった。

チェーンのクリーニング

新品に替えたチェーンを長持ちさせるため、なるべくこまめにクリーニングしようと思う。特にレースで海辺を走ったあとは早めにケアしたい。あたらめてチェーン清掃の手順をまとめてみた。

使っているディグリーザーはフィニッシュラインの緑とオレンジ。どちらも効果は変わらない気がするが、オレンジ色のシトラスの方が香りはいい。

まずスプレータイプのディグリーザーをスプロケットに吹きかけ、ハケでこすって汚れを落とす。毛先の長いタイプで丁寧にこすれば、これだけでかなりきれいにできる。自転車用のブラシよりペンキ用のハケの方が厚みが薄く、細い毛が密に生えているて隙間を洗いやすい。

ハケでスプロケットをこする
次に、同じくフィニッシュラインのチェーンクリーナーという工具でチェーンを洗う。

こちらはディグリーザーを大量消費するので、スプレータイプでない大ボトルの方が経済的。チェーンを挟んで蓋を閉じ、30秒くらい回すとみるみる汚れが取れてきれいになる。

チェーンの洗浄中、クリーナーの前後からたまに汚れたオイルが飛び散るので、軍手は必須。汚れてもいい服で作業した方がよい。この点はクリーナー側の構造で、何とか改善できないものかと思う。

チェーンクリーナー

清掃後はバケツかホースで豪快に水洗い。チェーンからスプロケット周りに残ったディグリーザーを洗い落とし、その後、乾いた雑巾やタオルで適当にふき取る。

最後はチェーンにフィニッシュラインのテフロンルーブ(赤いドライタイプ)をかけて終了。レース遠征や泊りがけロングライドの際は、緑色のウェットタイプの方が長持ちする。ただしチェーンがベタベタして汚れやすくなるので一長一短だ。

バイクの清掃用品はいろいろ試してきたが、結局すべてFINISH LINEの製品に落ち着いた。余裕があれば、フレームにもワックスを塗って艶出し・保護しておく。

上記の手順で洗ったチェーンはここまできれいになる。ただし交換前の写真なので、ところどころ錆が浮いて見える。チェーンクリーナーではさすがにサビまでは取れないようだ。

洗浄後のチェーン

スプロケットもほぼピカピカに。アルテグラのグレードだと表面が梨地加工されているので、毎回洗う度に輝きが戻るとうれしくなる。

洗浄後のスプロケット

チェーンを洗うのは、よく乗る時期で1~2か月に1回という頻度。それ以外は毎回乗った後に雑巾でチェーンを拭って、ドライルーブだけ塗布しておく。チェーンの内部まではきれいにならないが、タオルでこするだけでもチェーンの汚れはかなり落ちる。