Fitbit Charge 2レビュー:心拍・VO2MAX計測とベルト交換など

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トレーニング用に光学式センサーで心拍数を測れるスマートウォッチ、Fitbit Charge 2を購入した。

Fitbit Charge 2

BluetoothでスマホのGPSと連動させれば、走行ルートの記録もできる。ランニング中の使い勝手や心拍・VO2MAXの計測、ベルトの交換などについてレビューしてみたい。

Fitbit Charge 2を選んだ理由

Apple Watchが発売されてから、心拍計付きの腕時計が気になってきた。Series2からFelica/Suica対応になったので、コンビニ程度なら財布を持たずに買い物できる。見た目がおしゃれなのでトレーニング以外でも使えて、アプリを入れれば機能も拡張できる。

しかしApple Watchはバッテリーの持ち時間が短く(3日間程度)、価格も高い(4万以上)。パソコンはWindows、スマホはAndroidを使っており、特にアップル製品に対する思い入れもない(むしろ人とかぶるのが嫌)。

Suunto・Garmin・Polarといったスポーツ系のデバイスも検討してみたが、2万円台で買える製品としてはCharge 2のコスパがよかった。左手首の周長は実測16cmで、バンド長さはSサイズがフィットする。

近々ガーミンからGPS付きの競合製品(ForeAthlete35J)が発売予定だったが、機能をアクティブにすると電池の持ち時間が10時間程度になってしまう。普段の練習ならGPSはそこまで必要ない。強いて使いたいときは、スマホを併用すれば十分だろう。

ランニング中の使い方

トレーニングモードをランニングにセットし、本体側面ボタンを長押しするとタイム計測が始まる。もう一度長押しすると計測が終わる。

走行中にボタンを押すと、現在時刻>走行距離>心拍数>走行ペース>平均ペース>消費カロリー>歩数の順に表示がローテーションする。

fitbit charge 2のランニング画面遷移

1kmごとのタイムは自動計測されるが、任意区間のラップタイムを測る機能はない。

普段はバッテリー節約のため画面消灯しているが、ボタンを押すか画面をダブルタップ、もしくは勢いをつけて手首を回転する「クイックビュー」のジェスチャーで点灯できる。画面の明るさは夜間でも十分。

夜間のFitbit

慣れれば手首スナップで表示オンにするのが便利だ。ただし反応するまで0.5秒くらいのタイムラグがあるので、走っている最中に画面を見つめたままだと少し危ない。

スマホ・PCでログを確認

Fitbit本体にGPSはついていないので、走行ルートの記録を取るならスマホの併用が必須になる。Bluetoothでつなげば、トレーニングの開始/終了はFitbit側で操作できる。

エクササイズのログは、スマホのFitbitアプリかPCのブラウザから確認できる。GPS付きのスマホと連動していれば走行ルートと標高が記録され、区間ごとのペースや心拍数を把握できる。

fitbit charge 2の走行記録

Stravaのように、自宅や職場など特定座標をぼかすはついていない。この点はRecon JETと同じで、データを公開する際はプライバシーに注意が必要だ。

ウェブサービスの使い勝手は、昔使っていた同シリーズの歩数計Zipと同じ。歩数に関しては当時のデータも引き継げた。同一アカウントでFitbitの最新製品を乗り換えていけば、歩数や睡眠時間などのライフログを長年記録していくことができそうだ。

光学式心拍計は便利だが不安定

Fitbit Charge 2の売りは、Apple Watchと同じ光学式の心拍計が備わっている点。Suunto t3dにはチェストベルト型の心電式心拍計が付いていたが、ベルトが汗臭くなるため使わなくなってしまった。手首に時計を巻くだけで脈拍が取れるなら、絶対にそちらの方が便利だ。

ランニング中に心拍を測ってみたが、調子が悪いとまったく反応せず0表示になったまま。うまく測れているときでも、ハイペースで走っているのに心拍100以下だったりして精度が怪しい。

心拍計測がロスト

気温や湿度など環境的な要因のほか、低血圧・不整脈など個人的な相性があるのかもしれない。現状では光学式心拍計の精度は心電式に劣るらしい。老舗のSuuntoがまだ光学式に対応していないのも、それが理由かもしれない。

安静時心拍からVO2MAX計算

Fitbitアプリでは、計測した心拍数から最大酸素摂取量(VO2MAX)を知ることができる。表示されたスコアは66(EXCELLENT)で、一般的なml/kg/min単位だとすると、悪くない数値だ。

Fitbitの最大酸素摂取量

Fitbitの英語ヘルプページを参照すると、Cardio Fitness Scoreは安静時心拍数・年齢・性別・体重などから簡易計算されているらしい。精度向上のコツとして、以下のようなTIPSが紹介されている。

  • 平地を最低10分以上走る
  • 走行記録を何度かとる
  • 可能な限り速いペースで走ってみる

ベルトを交換できる

Fitbit Charge 2はベルトの交換にも対応している。純正オプションのバンドより、むしろサードパーティー製品の方が充実している。

ためしに通販で売られていたベルトの中から、金属製のメッシュベルトを選んでみた。類似品がいくつもあり留め具の形状が違ったりするが、選んだのはKuGiというブランド。Charge 2のバンド長さはSサイズなので、替えのベルトも短い方が適合した。

本体側面の色に合わせて銀色を選んだが、ブラックやローズ/ピンクゴールドのラインナップもある。時計全体がメタリックなシルバーになり、デフォルトのウレタンバンドより高級感が増したように思う。

Fitbit Charge 2のベルト交換

金属製でもミラネーゼタイプだと多少は通気性があるようで、トレーニングにちょうどよかった。特に腕の毛が挟まって痛むこともなく、冬場でもそれほど冷たくは感じない。

金属メッシュベルトのレビュー

ベルト部分の汗ばむ感じは、ウレタンベルトと同程度。ワークアウト後はシャワーで洗うか、タオルやウェットティッシュで拭いておけば十分だろう。とりあえず数日使ってみて、すぐに錆びてくるような兆候はなかった。

Fitbit Charge 2の金属メッシュベルト

ベルトの端部が磁石になっており、無段階で長さを調節できる。そのため、時計裏面のセンサーが手首に当たる位置を調整しながら、心拍計の精度を高めることも可能。

Fitbit Charge 2金属メッシュベルトの留め具

ただし磁石の強度が弱いのか、走っている最中にずれてくることがある。

ステンレスはウレタンの2倍重い

重量を測ったら、デフォルトのエラストマー製ウレタンバンドは17g。

Fitibitのベルト重量比較(ウレタン製)

ミラネーゼのステンレスベルトは38gもあった。ウレタン素材の2倍くらい重い。

Fitibitのベルト重量比較(金属製)

ちなみにFitbit Charge 2本体は実測16g。

Fitibitのベルト重量比較(本体)

何日かステンレスベルトを着けて暮らしてみたが、やはり軽さはウレタンベルトが勝る。特に夜間、寝ている際はただでさえ時計の存在感が気になるので、ベルトが軽いに越したことはない。

背面のラッチを押せば、ベルトは素手で簡単に着脱できる。どちらかというと金属ベルトは見た目がシックで仕事向き。TPOや気分に合わせて付け替えればいいと思う。革製のベルトも買い足せば、さらにバリエーションを増やせる。

Fitibitのベルト比較

FitibitはApple Watch並みにアクセサリーが充実している。メタルやレザーのバンドを選べば、「いかにもスポーツ用」というチープな見た目を脱却できるのもうれしい。