危険な藪道をかき分け、石垣島の絶景スポット野底マーペーに登頂

MTBで石垣島一周するついでに、野底(のそこ)マーペーという変わった山に登ってみた。

石垣島では於茂登岳の方が標高は高いが、今日はずっと雲がかかっていて眺望は期待できなそうだった。代わりに登ったマーペー山頂からの眺めは絶景。名前や形状からして、観光ガイドではB級スポット的に扱われているのがもったいないくらいだ。

ただし途中の登山道は険しく、それなりに装備を整えてから向かったほうがいい。山頂の岩場も狭くて危険なので、山登りに慣れていなければうかつに近寄らない方がよさそうだ。

マーペーに続く野底林道

石垣島の北側、米原ビーチ付近の道路を走っていると、明らかに異様な形の尖った岩山が見えてくる。

外から見たマーペー

途中で登山道の案内板があるが、ふもとから歩くと1時間近くかかるらしい。せっかく自転車で来たので、山への近道らしき野底林道を上ってショートカットしてみた。

マーペーに続く登山道

しばらく進むと林道の入り口が見えてくる。海岸沿いから島の内陸部に向けて、ここからややきつい坂道になる。

野底林道の入口

レンタルしたマウンテンバイクは、途中からフロントのギアがインナーに入らなくなってしまった。チェーンリングは3枚あるので中間に落とし、リアをローギアに入れれば坂は上れた。ロードバイクよりギア比が小さいので、MTBの車体は重いが登坂は楽だ。

野底林道

山頂は282mとのことなので、たいした坂ではないはず。しかし南国の暑さで短い区間のヒルクライムでも、相当体力を削られる。

坂を進むと、遠巻きにだんだん山頂が見えてくる。尖った頂上までどうやって登るのか不思議に思う。

近くで見る野底マーペー

山頂に続く登山道は藪

やがて登山道の入口に到達し、自転車をとめて一休み。案内板は倒されており、茂みの中にうっすらと踏み跡が見える程度。明らかにさびれた登山道で、何となく嫌な予感がする。

マーペー登山道の入口

序盤の草地から、やがてジャングルのような道になってきた。かろうじて踏み跡が残っており、雨でぬかるんでいないのは不幸中の幸い。しかし藪の中にハブやマングースなど、どんな危険生物が潜んでいるかわからない。

マーペーは半袖短パンで来てはいけない山だった。靴も防水仕様のトレッキングシューズが推奨される。

マーペーの山頂に続く道

最後の方は山の外見どおり傾斜がきつく、滑落防止のロープが張ってあった。やがて視界が開けて山頂の岩肌に到達。

野底マーペーの山頂

マーペー山頂からの眺め

マーペー山頂は米原ビーチから平久保半島、玉通崎展望台に島の東岸まで一望できる、島随一の展望スポットだった。360度の大パノラマを拝むため、苦労して登る甲斐はある。それにしても、どうして山頂にこんな巨石が乗っているのか不思議だ。

マーペーの山頂からの眺め

山頂はものすごい突風が吹き荒れていた。巨石に立って写真撮影しようとするが、中腰が限度で両手は離せない。滑って落ちたらほぼ助からないだろう。救助される前に、ジャングルの動物や昆虫の餌食になってしまうと思う。

マーペー山頂の岩場

よく見ると山頂に先客が1名いた。他人のことは言えないが、物好きな観光客もいるものだ。

マーペー山頂の様子

山頂付近に名前の由来が書いてあった「野底(のそこ)」はこのあたりの地名で、「マーペー」というのは昔、強制移住で恋仲を割かれた女性の名前らしい。その後、山に登って石になったという伝説だ。

野底マーペー、名前の由来

野底マーペーの名前の由来

(クリックで拡大)

帰りにまた茂みを歩くのは苦痛だったが、目をつぶって駆け下りた。林道を自転車で下る際も、たまに車が上ってくるので気を抜けない。

石垣島で山に登るなら、まずは車で行けるバンナ岳の方がおすすめだ。マーペーは市街地から遠い島の北部でやや内陸にあり、登山道へのアクセスも容易でない。

高いところが苦手でなく、虫や動物も気にならないなら、話のネタに一度登ってみてもいいかなという程度。山頂の岩場は狭く、滑落の危険もある。決して万人向けの観光スポットとはいえない。

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