奥多摩「都民の森」ヒルクライム。ブナの路経由で三頭山に登山

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拝島から自転車で都民の森に向かい、そこから歩いて三頭山に上ってみた。途中の登山道は、まだ歩いたことのない「ブナの路」を経由。林がきれいで沢沿いの気持ちよいコースだった。

三頭山Strava
三頭山Strava
4月なのに最高気温28度まで上がる暑い一日になった。山頂や都民の森で涼みながら、5時間くらいかけて往復できた。ロードバイクのペダルをフラットに交換したおかげで、ランニングシューズでも楽に自転車を漕ぐことができた。

上川乗交差点~都民の森

檜原街道の上川乗交差点までは、甲武トンネルと同じルート。分岐から都民の森に向かって徐々に勾配がきつくなる。奥多摩周遊道路の旧ゲートから先が本格的なヒルクライムになるが、そこまでの9kmもそこそこアップダウンがある。

都民の森へ向かう道

周遊道路につながる檜原街道は、路面がよく整備されている。車やバスも多く通る、奥多摩の幹線道路だ。天気のよい休日だと、ロードバイクも平日の3倍くらい増える。

今日は調子がいいと思ったら、単に追い風なだけだった。お店の旗や草木の揺れ方だけでなく、自転車ですれ違う人の顔つき(向かい風でつらそう)でも風向きを察することができる。

売店「とちの実」でいそべ餅

今日は風張峠まで上らず、都民の森の売店「とちの実」で休憩した。

表に出ている300円の「みとうだんご」が名物だが、中で売っている190円のカレーパンや130円のいそべ餅の方がコスパは高い。いそべ餅は2個だと10円値引きされて250円になる。どちらも温めた状態で渡してもらえるのがうれしい。

とちの実の磯部餅

今日はフラットペダルにスニーカーで来たので、そのまま山にも登れる。せっかくなので、セラピーロードを歩いて三頭大滝まで行ってみることにした。滝までの道はウッドチップが敷き詰められた快適な遊歩道なので、特に用がなくても散歩したくなる。

三頭山でも遭難のおそれあり

滝まで来たところで体力に余裕があったので、そのまま「ブナの路」コースで三頭山まで登ってみることにした。「石山の路」経由で登ったことはあるが、そちらに進むのは初めてだ。

途中の案内板で「上り坂で体力を消耗します」と警告されていた。

三頭山「ブナの路」コース

ちょうど三頭山では、先月の大雪で遭難者が出てニュースになったところ。中国人・軽装・SNS・登山届なし・救助に税金…とメディアで叩かれていた。

問題の奥多摩湖~ヌカザス山ルートで登ったことはないが、5kmで1,000m上るのでかなりの急勾配なのだろう。奥多摩の低山でも雪の降る時期は油断できない。

風光明媚なブナの路

「ブナの路」は渓流沿いに林の中を登っていくコースだった。「石山の路」は尾根沿いのごつごつした岩場だったので、雰囲気的にはこちらの方がずっといい。高尾山6号路のような感じで、特に夏場は涼しくて気持ちよさそうだ。

多少ガレ場はあるが、手をついて登るような難所はなかった。普通のスニーカーで歩けるくらいなので、子供連れの家族も多く見かけた。サイクルジャージの後ろポケットに上着や食料を入れて手ぶら状態だったので、荷物も軽く速いペースで登ることができた。

奥多摩の三頭山

ブナの林の眺めはよいが、勾配はそれなりにきつい。都民の森から山頂まで、標高差は500mくらいある。京王線の駅から高尾山に登るよりも差が大きい。

ムシカリ峠で尾根沿いのハセツネコースに合流。そこから山頂まで続く階段が、かなりハードだ。

三頭山の西峰

三頭山の西峰は標高1,524.5m。あいにく富士山は見えなかったが、このあたりでは一番高い山頂になる。

休日の自販機は売り切れ必至

都民の森に戻ったら、4つある自販機のスポーツ系ドリンクはすべて売り切れていた。登山客や自転車乗りが殺到するのだろう。売店の裏手に隠れた自販機があり、そこで唯一Metsのレモンスカッシュが手に入った。

Metsのレモンスカッシュ

難消化性デキストリンによる食物繊維が主成分で、エネルギーもタンパク質もゼロ。体にはよさそうだが、運動後の栄養補給にはまったく向いていない。

奥多摩の夕日スポット

都民の森からの帰りは下り一辺倒なので、上川乗まで20分くらいで戻ることができる。途中に少しある上り返しも、下った勢いでほとんどペダルを回さずにこなせるくらいだ。

奥多摩周遊道路では、売店でたむろしていたロードバイクの集団に時速60キロくらいで追い抜かれた。路面がスムーズなので、ダウンヒルはスピードを出せる道。そのせいか事故もよく見かけるので、最近はそこまで攻める気になれない。

奥多摩周遊道路

武蔵五日市駅を通り過ぎて、多摩川を渡る曙橋は夕焼けスポットだ。天気のよい日は東岸の土手に立って、奥多摩に沈む夕日を眺めている人を何人か見かける。ツーリング後に橋の上で振り返ると、ちょうど日が沈むところだった。

奥多摩の夕日

都民の森から三頭山にかけて、ヒルクライムとハイキングを楽しめる複合コース。フラットペダル派の人には、ぜひおすすめしたい。以前、雲取山まで自走ピストンしたように、ライド&ハイクのスタイルで、ほかの山も開拓していきたい。