都民の森~三頭山、自転車ツーリング&トレラン。数馬の湯レビュー

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今年に入って大岳山、御前山を踏破し、奥多摩三山は残すところ最高峰の三頭山(みとうさん)のみ。さすがに武蔵五日市駅から縦走するには遠いので、登山口までロードバイクで向かってみた。

STRAVAアプリはつけっ放しだったので、登山の区間も含んで計測されている。

都民の森STRAVA 都民の森STRAVA

都民の森まで自転車で自走

ロードバイクのペダルはSPD-SLのビンディング対応だが、普通のスニーカーで踏めないこともない。シューズの履き替えが面倒なので、今回はトレランシューズのまま乗ることにした。

いつもどおり武蔵五日市駅を超えて檜原街道へ。バックパックを背負った登山装備で、いつもより体が重たい。のんびり自転車で坂を上り続けるうちに、奥多摩周遊道路を経て「都民の森」に到達した。

都民の森の森林館

こんな山奥でも登山客でにぎわう売店。300円の「みとうだんご」が人気だが、店内には磯部餅やカレーパンもある。今日は家で握ってきた玄米おにぎりで食事をとった。

都民の森の売店

都民の森周辺の登山コースの中から、今日は合計7.6km「健脚向き」の三頭山周遊コースを選んだ。少々遅い14時からの出発だが、日が暮れてもライトを点ければ自転車で帰れる。

三頭山周遊コース

(クリックで拡大)

坂を上った先にある「森林館」という施設を見学してみた。階段とスロープのどちらからでもアクセスできるが、植木がきれいなので前者がおすすめだ。森林館にはレストランがあり、登山靴の貸出しも行われている。

森林館の木工家具製作見本

木工教室の制作見本として、椅子や棚が展示してあった。材料費込みの3,100円で、ちょっとした椅子を自作することができる。めずらしいものでは4,100円のそば打ち道具も制作可能。ぜいたくな無垢材で、お店で買えば数万しそうなものも並んでいる。

三頭大滝~石山の路

森林館の裏手から、三頭大滝に向かう。ここから滝までの間は「セラピーロード」と呼ばれ、ウッドチップが敷き詰められたふかふかの散歩道になっている。

都民の森のセラピーロード

三頭大滝は細いが落差が30mくらいある。観賞用に架けられた「滝見橋」の上が絶好の撮影スポット。反対側は行き止まりなので、滝を見る以外は特に用事のない橋だ。

三頭大滝

三頭大滝からしばらく上った先の分岐でから「石山の路」に入る。さすが石山というだけあって、岩肌が露出した険しい路面。手を使うほどの難所はないが、勾配もきつい。

石山の路のブナ林

途中でブナの新緑を見ることができた。大規模なブナ林が残っているのは、都内でも三頭山周辺と日原川の流域だけらしい。神奈川県なら丹沢山の東麓、堂平のブナ林が有名だ。

大沢山~三頭山~鞘口峠

汗をかきつつ石山の路を登り切り、標高1,482mの大沢山に到達。ここからはハセツネコースになるため、路面が整備されていて走りやすかった。途中に避難小屋がある。

三頭山の避難小屋
小屋というには豪華なつくりのログハウスだ。山小屋のように宿泊設備や売店はないが、雨露をしのいで休憩するにはちょうどよさそうだった。

三頭山の避難小屋(内部)

若干下って上り返すと、三頭山の西峰に到達。山頂には残念ながらガスが出ていて、眺望は拝めなかった。都民の森入口はにぎわっていたが、ここまで来ると登山客はひとりもいない。

三頭山の西峰

三頭山には名前の通り3つのピークがある。最高地点は中央峰で標高1,531メートル。

三頭山の中央峰
峰の間には展望台や見晴小屋がある。標高1,142mの鞘口(さいぐち)峠まで一気に下って、沢沿いに整備された階段を下りるとスタート地点の森林館にたどり着く。

パンフレットによると「三頭山周遊コース」は4~5時間の行程とある。しかし序盤のセラピーロードや山頂付近を走ると、2時間もかからずに戻って来ることができた。

数馬の湯

都民の森から自転車で奥多摩周遊道路を下り、「数馬の湯」に立ち寄ってみた。普段はなかなか寄る機会がないが、今日は登山装備と一緒に着替えも持ってきている。

数馬の湯

数馬の湯は近くにある「瀬音の湯」や「もえぎの湯」と違って、お湯がヌルヌルしていない。無味無臭であまり特徴がない温泉だった。内湯も露天も40度くらいでややぬるめ。サウナもあるが温度は低めだった。

帰る途中、馬場橋付近で大規模な崩落の跡を目撃した。側道なので交通に支障はなさそうだが、復旧は手つかずという感じ。その後3年経っても通行止めのまま、特に工事は行われてない。

奥多摩の崩落個所

思ったより早く、日が暮れる前に帰宅することができた。半日程度でロードバイクとトレラン、温泉も楽しめて充実した休日になった。ただし、入浴後に自転車に乗るとやはり湯冷めする。湯上りに風が当たると気持ちよいが、翌日は喉が痛くてやや風邪気味だった。