和田峠とヤビツ峠でヒルクライム練習、平塚「太古の湯」レビュー

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神奈川県の大磯に用事があり、都心からロードバイクで向かうことにした。

国道246号を走れば最短だが、交通量が多くて楽しくない。少し遠回りになるが、多摩川サイクリングロードで奥多摩の山に入り、和田峠~牧馬峠~ヤビツ峠をはしごすることにした。

平塚にある健康ランド「太古の湯」で汗を流し、帰りは国道129号経由で北上した。

ヤビツStravaヤビツStrava

陣馬街道~和田峠

都心から出発して青山~玉川通り沿いに走り、多摩川サイクリングロードに入る。日野橋から甲州街道国道に移り、八王子を経由して和田峠へ。陣馬街道にある「夕やけ小やけふれあいの里」でトイレ休憩できる。

和田峠では登山客と自転車の人たちが何組か上っていた。途中で「茶屋まで2km」の看板が見えたが、サイコンで測ると実際は1.5km。朝一番の峠としては勾配がきつい。休日は早朝から「峠の茶屋」がオープンしていた。

和田峠の茶屋

牧馬峠は道幅が狭い

和田峠を下り、藤野駅の隧道を抜けて甲州街道にいったん合流。そこから日連大橋(ひづれおおはし)を渡って県道76号を南下する。

宮ケ瀬湖に行くには、このまま直進して青根キャンプ場から道志みちを戻る方がアップダウンは少ない。キタタンで藤野駅から青根までシャトルバスが往復するルートだ。

しかし県道518号経由で牧馬(まきめ)峠を越えた方が、距離的には短くて済む。今日はこちらを選ぶことにした。

赤沢のバス停で左手に見える坂を上ると517号~518号に合流できる。しばらく進むと、路面に滑り止めの丸加工と「斜度12%」の標識が出てくる。牧馬峠は標高410mで距離も短い。しかし藤野側からは局所的に勾配のきつい区間がある。

牧馬峠

峠を越えると2m幅のゲートが2か所あり、その間に崖が迫り出して幅が狭い区間がある。ここを通れない車はゲートで引き返せという意味だ。

牧馬峠のゲート

青野原と新戸のキャンプ場は大賑わいで、道志みちも渋滞していた。8月の休日は家族連れのオートキャンプで神奈川の山は混雑するようだ。

もしかすると中央道が詰まっているのかもしれない。そもそもキャンプ場の利用客だけでこんなに渋滞するはずはない。山伏峠を越えて、車で山中湖方面に向かう人たちもいるのだろう。

宮ケ瀬湖のとんちき亭

県道64号に入って坂を上ると、こんなへんぴなところに「とんちき亭」という飲食店がある。

地元の名物、高座豚(こうざぶた)の味噌漬け焼きを1,000円の定食でいただけるので、自転車・バイクのツーリングで人気のスポットだ。平日は休みで土日だけ開いているはずだが、今日はなぜか閉まっていた。

とんちき亭

集落に入って宮ケ瀬に向かうと、数年前にオープンした「サンクス津久井宮が瀬店」が見えてくる。ここは駐車場にバイクラックが常設されており、久々に来たら数が増えていた。木製のテーブルセットがあり、お店の外でもくつろげる。レジに行列ができるほど賑わっていた。

サンクス津久井宮が瀬店

ヤビツ峠の裏にある喫茶店

宮ケ瀬湖を過ぎて、ヤビツ峠に裏から上る。途中にあるキャンプ場は、これまで見たことがないくらい混雑していた。裏ヤビツは道幅が狭く、車で走りにくい。相互通行可能な区間も少ないので、キャンプ場の行き帰りは苦労すると思う。

ヤビツ峠のキャンプ場

坂の途中にある「きまぐれ喫茶」の青山荘(せいざんそう)、崩壊していた本館がリニューアルしていた。2階建てでキャパは大きそうだが、こんな場所でも人気はあるのだろうか。道は不便でも、東名高速と国道246号からのアクセスはよいといえる。

青山荘

ヤビツ峠の裏側は、表に比べると勾配はゆるいが距離は長い。湧き水のポイントを越えて標高761mの峠に到着。バス停のロータリーは今日も自転車乗りが大勢いる。

ヤビツ峠

山頂は雲がかかって雨もぱらつく状況だったが、ふもとに下りると晴れて暑くなってきた。菜の花台から秦野の盆地を見下ろす。

菜の花台から秦野の眺め

秦野の補給スポット

ヤビツ峠を下りて246号に合流する名古木(ながぬき)の交差点に、新しくセブンイレブンがオープンしていた。昔は工場か倉庫があった一角だと思う。

名古木にできたコンビニ

名古木から少し下った落合交差点のコンビニは、逆にピザハットに変わっていた。峠を利用する自転車乗りからすれば、補給所がスタート地点に移って便利になったといえる。

ちなみにコンビニ裏の賃貸マンション「ユートピア」は、家賃5万くらいで住むこともできる。最寄りの秦野駅からは遠く、手前の国道は騒々しいが、ヤビツ峠に直結した夢のような立地といえる。

そこから秦野駅の方に進むとイオンの巨大なモールがある。1階のベーカリーがリーズナブルなので、ここで栄養補給するのもおすすめだ。

たまたまパン屋に「ワイルドベーコン/ウィンナー」というデカ盛りの企画メニューが出ていた。580円もする特大サイズで、ウィンナーは長さが1メートルくらいある。

イオンのワイルドベーコン/ウィンナー

その後、秦野から金目川(かなめがわ)沿いに県道62号を平塚まで走った。車が少し多いが信号は少なく、南の海に向かってゆるやかな下り坂になっている。

平塚の健康ランド「太古の湯」

平塚駅の西側にある「太古の湯」という健康ランドでツーリング後の汗を流した。ウェブサイトのクーポン利用で、時間制限なしの「ゆったりコース(1,620円)」が540円も値引きされる。ただし日帰り利用でも途中外出は禁止。

平塚、太古の湯

休憩室にはリクライニングシートだけでなく、フルフラットの雑魚寝スペースがあり仕切りもついている。宿泊の場合は1,620円追加。クーポン利用なら合計2,700円で安く泊まれる。

地元の常連客が多い、場末感の漂うサウナ施設。ただし、ぬるめの源泉かけ流しやロウリュもあってサービスは悪くない。

小田原まで行くと、万葉の湯「小田原お堀端」にも予約なしで宿泊できる。こちらは入館料と深夜料金合わせて3,800円(税別)。その分、設備は充実していてきれいだが、風呂に入って寝るだけなら平塚の方がリーズナブルだ。

大磯で用事を済ませたあとは、国道129号を北上して東京に戻った。奥多摩~丹沢の山に遠回りしなければ、相模川沿いでほとんど起伏のないルートを走れる。そのまま16号の環状線に移れば、八王子~拝島方面まで最短でアプローチできる。

週末の日帰りツーリングで海を見て、適度にヒルクライムの練習もできた。和田峠は相変わらずきついが、ヤビツ峠の裏は傾斜が穏やかで走りやすかった。