DAHON K3、14インチの折りたたみ小径車を購入。街乗り感想

久々に自転車を購入した。ダホンの折りたたみ小径車で最小サイズの14インチながら、3段変速のギアが付いたK3というモデルだ。

走行性を重視して最初はKHSやダホンの上位機種を検討したが、さらに小さいK3も案外悪くなかった。20インチは乗り心地も梱包サイズもロードとさほど変わらない気がしたので、思い切って極小サイズに振ってみるのもおもしろそうな気がした。

ダホンK3を選んだ理由と、近所を乗り回した感想をまとめてみたいと思う。

ダホンK3に試乗

K3にまたがると最初はホイールが小さくてふらつく気がしたが、スピードが出るほど安定感が増した。3段変速の最低限とはいえ、このサイズでギア付きというのは新鮮だ。

おそろしくワイドなギア比のおかげで、1速なら街中の坂は余裕でこなせる。そして3速でペダルを踏みまくれば、時速30キロ出すことも可能だ。普段、近所の買物や通勤で使うには十分な性能といえる。

Dahon K3

7.8kgというスペックどおり、手に持った印象は明らかに軽い。折りたたんだ状態も20インチ車より一回り小さく、ロードに比べたメリットを実感できる。

K3は前傾強め、ギア比高め

『折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2019』というムック本で、K3が詳しく取り上げられている。

折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2019 (タツミムック)

折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2019 (タツミムック)

1,080円(09/21 23:46時点)
発売日: 2019/03/30
Amazonの情報を掲載しています

クランク1回転で進む距離や、身長別のライディングポジション比較が興味深い。K3は他社製品と比べて、走行性重視のアグレッシブな設計になっているのがわかる。

ダホンの公式カタログではDove Plusあたりと同じStandard Styleに分類されているのだが、実際はハンドル位置がやや遠くにセットされているようだ(Active Style分類のEVOやFalcoに近い)。

どうもK3は競合のルノー・ウルトラライトとの差別化を意識して、前傾姿勢かつギア比高めで設計されているように思う。チェーンリングは53Tと大きく、想像以上にスピードが出る。人によっては3速が重すぎて、かえって使いづらいかもしれない。

10万以内で買える高性能ミニベロ

K3は定価8.2万で、カスタムベースとして人気のSpeed Falcoも同じ金額。ダホンの上位モデル、Visc EVOやアルテナよりも安く手に入る。予算10万の目標をクリアできるので、浮いた分はパーツのグレードアップに投資できそうだ。

昨年発売されてから人気が出て、春先には2019年モデルも品薄な状況。来年には新カラーや別モデルが出る可能性もあるが、この機を逃すと来年まで手に入らない恐れもある。

価格的なメリットと、見た目を裏切る走行性能のポテンシャルを感じて、今回はK3を購入することにした。

K3で街乗りレビュー

届いたK3でさっそく近所を走ってみた。歩道の細かい段差は気になるものの、ママチャリより楽にスピードを出せる。車道と歩道を行き来したり、狭い範囲でUターンする旋回性能は700Cロードより上だ。

公共施設やサイクリングロードで見かける車止めゲートも、K3なら乗ったまま通過できる。ロードでもできないことはないが、無理して転ぶと格好悪いし、障害物にホイールをぶつけてスポークを曲げてしまう恐れもある(経験あり)。

ダホンK3で車止めを通る

一方でフラットバーのハンドルが異様に長い(実測54cm)ので、歩行者や障害物に当たらないよう注意を要する。信号待ちからゼロ発進する際は、3速だとペダルが重くて余計にふらついてしまう。停止する前に、あらかじめギアを落としておかないと、スムーズに発進できない(立ち漕ぎで加速するのも危ない)。

K3で買い物に出てみて気づいたのは、有料駐輪所の車輪止めにタイヤがはまらない。一見前輪が収まっているように見えるが、ホイール径が足りないのかストッパーの部品が出てこない。

ダホンK3を駐輪場に置く

とりあえず見た目は不自然でないので、そのままにしておいた。無料で使っている状態なので咎められそうだが、駅前で他の場所に放置しておくわけにもいかないので悩ましい。

スタンドがあると便利

完成車に追加した装備はまずスタンド(初期状態では付いていない)。コンビニや駐輪場にとめるには、やはりあった方が便利だ。

K3はチェーンステーにネジ止め用の穴があり、汎用品のスタンドを装着できる。よく見るとフォーク先端やリアエンドにも穴が開いているので、各種キャリアを後付けすることもできそうだ。

ロードバイクにスタンドは付けていないが、ちょっとした駐輪や写真撮影の際に自立できず不便だった。壁に立てかけるとフレームに傷がついてしまったり、バーエンドにつけたミラーなどのパーツが取れてしまったりする。

マンション駐輪場のダホンK3

実際に取り付けてみて、スタンドの利便性を実感した。多少重量は増えても他に弊害が少なければ、ロードに取り付けても便利かもしれない。

14インチ小径車ブームに期待

ミニベロの中でも14インチ以下の車種はまだマイナーという印象だ。8インチのA-bikeやCarry Meもあるが、さすがに変速機能はついていない。さらなる極小バイクに興味はあったが、今回は「ギア付き」という性能を優先した。

14インチの小径車といえば、ダホンK3の発売前はルノーのウルトラライトシリーズが人気だった。3段変速のトリプルだと、トップチューブ下のDeltecワイヤーがなくギア比が低い以外、ほとんどK3と変わらないように思われる(そして3万円ほど安い)。

K3は元からギア比が重めの設定なので、遠出するにはルノーの類似品より向いているだろう。これまで乗っていたシングルスピードバイクのギア比が高めだったせいか、ロードでも重たいギアをケイデンス低めで回す癖がついてしまった。K3に乗り慣れると、もっとギア比をワイドに変えたい気もしてくる。

全般的な走行性能は700Cロードや20インチ小径車に劣るといえ、14インチのミニベロは興味深いジャンルだ。路面の段差もぎりぎりこなせて、変速機能もあるためスピードを出せる。今やK3はダホンの中でも一番の売れ筋らしいので、これから14インチが盛り上がって互換性のあるパーツや改造ノウハウが充実してくるとうれしい。