ディアドラのシューズN2100は通気性抜群だが、固すぎて靴擦れ

1年ほど履いたadizero Japanのソールが傷んできたので、次のマラソン大会に向けてシューズを買い替えてみた。

選んだのはめずらしいディアドラのランニングシューズN2100。ソールに設けられた大胆な通気口のおかげで風通しは抜群だったが、自分の足には合わず靴擦れしてしまった。

2千円で買えるIGNIOのシューズ

今回の買物はどちらかというとレース向けとはいえ、シューズにかける予算は5千円。一通りショップを下見して回ったが、さすがにそこまで値下がりしているモデルはなかった。

特にアディダスやアシックスのメジャーなブランドで、サブ3~4狙いの軽量シューズとなると、型落ちでも半額以下になることはない。アシックスのJOG 100とミズノのマキシマイザーは毎回候補に上がるが、さすがにレースに向いているようには見えない。

そんな中、スポーツデポで見かけたアルペンのプライベートブランド、IGNIOのランニングシューズが気になった。激安なのでウェアやグッズを買うことはあるが、イグニオのシューズを履いている人は見たことがない。

特性ごとに3種類も販売しているので、それなりにこだわって作られている予感もする。最安クラスならわずか1,999円~。練習用としてそのうち試してみてもいいかもしれない。

ディアドラのランニングシューズ

そしてたまたま「ときわスポーツ」で見つけたのが、5,600円のDiadra N2100というシューズ。いつ出た製品なのか、とっくに廃番になっているようで、後継製品はN6100のようだ。

DIADORA(ディアドラ) N-6100-3 (170097) 6048FLブルー 26.0cm

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2019年6月現在、公式サイトからシューズの在庫が消えてしまったので、もうランニング分野からは撤退したのだろうか。

中学の部活でサッカーをしていたとき、ディアドラのスパイクは評判がよかった。なぜかディアドラが一時的なブームになって、こぞってB&Dに買いに行った記憶がある。アディダスやプーマより幅広の設計で、足になじんだのを覚えている。

マラソン大会でディアドラは見たことがないし、そもそもランニング向けのシューズをつくっているとは知らなかった。N2100という得体のしれないモデルだが、アッパーやソールはミドルレンジの仕様に見える。そしてなにより価格が安いのは魅力的だ。

店頭で試し履きしてみて、やや踵のあたりが固い気がした。しかし個人的な思い入れもあり、レアなシューズをレビューしてみたい好奇心もあって購入してしまった。

ソールが穴だらけでアッパーも通気性抜群

N2100について調べたところ、ターゲットはサブ4~5のランナーらしい。ディアドラ・アドバイザーのランナーが、N2100を履いて軽々サブ3達成している記事も見かけた。品質は悪くなさそうだが、単に速い人は道具を選ばないというだけかもしれない。

ディアドラN2100の外観

一番の特徴は、ソールに開けられた通気用の穴だ。昔買ったadizero CSにも、これと同様にソールに穴の開いたモデルがあった。

シューズ内の蒸れを解消してくれる代わりに、うっかり水たまりを踏むと一発で浸水する諸刃の剣。その点が不評だったのか、翌シーズンのadizeroからこの機能はなくなってしまった。

N2100に開けられた通気口は、かつてのadizero以上。ソール全体にわたって大きな溝が掘られ、かなりの冷却効果を期待できそうだ。

ディアドラN2100のソール

そしてアッパー素材も靴下が透けて見えるくらい荒いメッシュで構成されている。これほど通気性のよさげなシューズは見たことがない。これから寒くなる時期なので、大幅に値下げされていたのだろうか。

アディゼロN2100の重量

26.5cmのサイズで、初期装備のインソールを含めた重量は左右とも250gだった。

10km走っただけで踵が靴擦れ

さっそくN2100を履いて、多摩川の河川敷を16kmほど走ってみた。

シューズの中を風が通り抜ける爽快感は想像以上だ。特にソールの通気口からは、着地するたびポンプのように蒸れた空気が排出される。足のマメ防止には、絶大な効果を発揮するだろう。

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しかし10kmほど走った時点で、どうも踵に違和感を覚えるようになった。案の定、靴下を脱いでみたら皮がめくれて靴擦れが激しい。ショップの試着時に感じた不安が的中した。

どうやらこのシューズのアッパー素材は通気性が抜群な代わり、伸縮性にとぼしいようだ。そしてかかとの上端が補強され、内側に反っている部分がもろに当たっている。最近流行りのニット素材と逆で、固いメッシュのヒールがヤスリのように踵の皮膚を削っていた。

ディアドラN2100のかかと部分

設計上の不具合なのか、単に自分の足に合わないだけなのか原因は不明。応急処置できる道具も持っていなかったので、さすがに耐えきれず途中から靴を脱いで裸足で歩いて帰った。

アッパーのメッシュが固すぎる

せっかく買ったばかりなので、絆創膏を貼ってもう一度走ってみたがすぐにはがれてしまった。そのうち伸びて足になじむという素材でもなさそうだ。走り方やフォームを工夫しても、靴擦れが解決する気配はない。

レースも近いので、これ以上足を痛めるのは避けたい。ディアドラのN2100は抜群の通気性が魅力だが、足に合わないのは残念だった。やはりシューズの試し履きは重要だと反省した。

めずらしいメーカー製品に手を出したのが失敗だったかと思い、後日買い直したのはアシックスのターサージール。ディアドラとは対照的に柔らかいメッシュ素材で、靴擦れも皆無。そしてマラソンで自己ベストタイムを更新できた。

ランナーの間ではマイナーとはいえ、有名ブランドの中堅製品が妙に安売りされていたのは、それなりに理由があったのだろう。フィット感には個人差があるので、足の蒸れが気になる人なら試してみてもいいかもしれない。